【方位取り】寅午戌南へ向かう

2022年11月7日

今年2月ウラナイ８☆2月6日ウラナイ8「楽しい東洋占術☆九星気学で開運虎の巻」

早い早い寅年を迎え午月を迎え気づけば戌月

2022年戌月　10月8日～11月6日
公私共々なにかと立て込んだ10月、はてさてどうしましょう。横浜在住南の方位取りはなかなか難しい。

南には三浦半島、三崎、城ケ島ですがピンとこない。南範囲内に浮かぶ無人島、猿島。近いけれど横須賀方面は意外と行かない。こちら方面の方に聞いても行ったという話は出ず。なんでも教えてくれるGoogle先生に訊ねましたらなーんというタイミングでしょうか！ギリ戌月期間にナイトミュージアムが開催される告知。普段は入島出来ない夜の無人島。むふふ

猿島は江戸幕府により国内初の台場が築造され大正から明治、戦時中と海・陸軍の東京湾要塞の砲台として使われ生活の為に使われたことはなく今でもその頃の面影が残されている。その後管轄が国から民間へ移り1947年（昭和22年）に渡船を開始1957年（昭和32年）に海水浴場がオープン。1993年（平成5年）に一時航路が廃止され再び立ち入り禁止の無人島となり、1995年（平成7年）に国から横須賀市が委託され東京湾に浮かぶ公園となった。なかなか複雑な島です。

猿島というけれど猿が生息しているわけではなくかつて日蓮さんが千葉から鎌倉へ向かう途中嵐に合い猿島に流れ着いた際にどこからともなく現れた白い猿に救われたことから猿島と呼ばれるようになったという話。誕生時には海面に大小の鯛の群れが集まったと伝えられている日蓮さん、海に守られた方だったのでしょうか。

三笠ターミナルより船に乗りいざ猿島目指してしゅっぱーつ。船の速度はぐんぐん増しぐんぐん島が近づいていくる～水の流れが気持ちよい。ﾋﾞｭﾝﾋﾞｭﾝ

ガイドさんに連れられ暗闇の猿島を散策。「暗闇の中、次第に目は慣れるので出来るだけ灯りは（懐中電灯の貸し出し有）灯さないで進んでくださーい」とガイドさん（怖いわよ）。進む先には砲弾庫やら宿舎跡があり、積み上げられたレンガ、右は大正と左は明治を残し、コンクリートで築かれた砲台跡は昭和を語り、終戦時は3名の兵士が竹に白布をつけて連合軍上陸を待っていたという海岸。小さい島の中に時代の流れを感じられる場所。

今ではなかなかの人気でBBQも出来て海水浴シーズンは入島制限もあるとのこと。真っ暗闇の島から時間にして10分ほどの対岸には横須賀の街がダイヤモンドのように光り輝ている。攻撃はなかったとはいえ戦争の跡がそこにはあり、光と闇を感じる場所

今回のナイトミュージアムは開催4日間。猿島の夜散歩と日替わりでライブイベントがセットになり、私はジャズライブに参加。流石に生ピアノというわけにはいかず電子ピアノ、フリューゲルホルン、ギターのトリオ（灯香榊原トリオ）

ジャズのスタンダードナンバーとオリジナルの演奏が月夜の下、海から寄せる波の音に溶け込み優しく響いてくる感覚がなんとも心地よかった。

自然の中に立ち、ただそこにある木や山や海を見て気持ちが落ち着いたり癒されたりする。自然界にいるモノたちはただそこにいる、常に一定ではなくそこにいる。同じ波は二度と来ない。その常に同じではないゆらぐ姿に人は美しさを感じ心惹かれるのだという。

コロコロと変わる画面や情報とにらめっこしている生活、目に見えるいいねを求める生活の中で刺激欲はどんどん高まり変わらなくてはと思いながら変われないという焦りに疲弊している人も少なくない。自分の人生、自分の中で育てていけばいいだけなのに。

日常とは違う自然の中のゆらぎと自分のゆらぎをメトロノームのように共にゆらいでみる時間、大事だなと感じる戌月の方位取り
心も体も固定観念に縛られずゆらぎを忘れずにゆらゆら、中庸に近づけることの大切さを感じる。

秋の終わりを告げ肌寒さと湿った地の戌と火とはいえ灯の性質を持つ午を描いたような夜の猿島。
ジャズピアニストの灯香榊原さんは最近改名されてそうで「灯」という字を使っていらっしゃるのも何かの縁。
吉方位取りなんじゃそれ？怪しいなぁ？めんどくさーって思う方もいるかもしれない。まさかここへ行くとは・・・という機会を与えてくれる吉方位取り、私は楽しんでます。
この場所、この時間に感謝して