台風19号により尊い命を失われた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また浸水により未だ日常生活に戻れずにいる方々、一日も早く安心した生活に戻れるよう心より願っています。
生命は海の中で誕生したと言われています。実際はアメーバーみたいなもの。そこから進化して生息地を水中から陸地へと移していく中で必要だったのが体内の水分を蒸発させない強固な膜。これが皮膚・肌の始まりです。
肌は潤っているもの
肌の役割は体内と体外との境界線で、内側から必要なものが漏れ出ないようにすること、また外敵から身を守ることであります。この境界線を守る為、肌は潤いを保ち粗目にならないようにしているわけですね。
秋の気は燥
まだ夏の湿が残る頃にかいたブログ⇒「あなたの肌が試される時」
綺麗なものを手に入れる為には不要なものを手放すことが必要ですが、ご準備頂けたでしょうか。
秋の気「燥」の特徴は体の潤いを消耗させる。特に肌は外界との境界線であるため、そのダメージは直球でやってきます。
肌が乾燥すると皮膚の痒みや粉を吹くなどの症状が現れたり、もともと皮膚トラブルがある場合は更に悪化しやすくなったり、細菌感染を起こす、肌の老化を進行しやすくなるのでご用心ください。
乾燥に負けない肌を作る
肌は体のパーツのひとつでありますから臓器のひとつとも言えますが、内臓と違って目に見えるので状態がわかりやすく、またお手入れしやすい部分。
基本的なことは洗顔と保湿
保湿はタイプによってはローションのみの方がいいこともありますが、これからの季節はローション→クリームタイプがおススメです。
皮膚に強い刺激を与えることなく、優しく塗布してあげましょう。肌に浸透させようとぐいぐい押し込んでも効果はありません。そもそも化粧品は浸透しませんし。肌表面のバリア機能を助けることが大事です。バリア機能を調えるということではたまにごく弱い刺激のピーリングもいいと思います。
からだの内側から潤す
潤す成分をもつ食物はカラダの中で生成されるため、よりカラダに適した成分とも言えます。そんな潤い成分の素となる食物
温性:だいぶ気温が下がってきましたので、カラダを温める性質をもった食物を頂きたいところです。顔に赤みがある、火照る、赤い吹き出物・ニキビなどがある場合は避けたほうがよいでしょう。
平性:比較的寒熱に左右されないもの。
寒性:冷やす性質があるので、顔に赤みがある、火照る、赤い吹き出物・ニキビがあるなどの場合は潤わせて熱を鎮静させるのでおススメです。
温性 | 杏、ざくろ、松の実、くるみ、ココナッツミルク、卵黄 |
平性 | 梅、オリーブ、クコの実、ぶどう、レモン、白きくらげ、黒ゴマ、さつまいも、山芋、豚肉、イカ、豆乳、 |
寒性 | 柿、梨、バナナ、マンゴー、りんご、豆腐、サトウキビ、卵白 |
【白鳥の独り言・素朴な疑問】
人の進化の過程で生活環境も変わってきています。現在のヒトの形態よりサルに近かったころは生活の場は森林の中で、そこから平原へ生活の場を広げるとヒトは太陽光を直接浴びることとなり、体毛を薄くし体温調整をするため汗腺を増やしたとされます。最近のお肌事情では脱毛は当たり前となって、ツルスベ肌は滑らかで美しいものですが、剛毛ではないとはいえ体毛の皮膚を守るという役割を自ら捨ててしまった後、カラダはまた進化し、違った形で守るという形を作っていくのでしょうか。爬虫類のように厚い肌に戻るとか?素肌より疑似肌が当たり前になる日も遠からずやってくることでしょう。それはそれで肌呼吸、気温調整はどうなの?と疑問はつづく。
美容に限らず新しい生活習慣は私たちのカラダの構造に矛盾する作用を及ぼし「ミスマッチ病」を生むこともあるという(「人体 600万年史」ダニエル・E・リーバーマン)いずれは追い求める美(美しさ・美味しさ)にカラダが適応し進化がくるのでしょうが、今は今あるカラダを理解しながら付き合っていきたいものです。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
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