極寒で想う冬・五臓・腎

2018年12月12日

「冬も海？」と夏＝サーフィンのイメージのある方には少々呆れられることには慣れておりますが、通年海に浸かっています。
今年は暖冬だね～と言っていたのに、数日前から「真冬並みの気温です」というお天気のお姉さんに「真冬並みって？今は真冬じゃないのか？！」とつっこみを入れつつ。急激な気温変化はカラダに酷でハワイから冬の日本に帰ってきたような心境でありました。

五色体表：五行・五臓・五季

水ー腎ー冬

五行（木・火・土・金・水）の水（すい）に関連するのは五臓の腎であり、季節では冬です。
解剖学的には腰の位置に脊髄の両側に一つずつ計2個ある腎臓、体液のろ過装置でありますが中学的には水液のコントロールの他、成長や発育、加齢などの役割も担っています。

冬の活動力

冬といえば気温の低下。トカゲやカエル、亀など周囲の温度によって体温を維持できない生物は冬眠しますが、恒温動物である我々ニンゲンさんは周囲の温度が低くなるとカラダの中の熱エネルギーによってカラダを温め一定の温度に保つことが出来ます。

この熱エネルギーどこからくるのでしょうか？

それが腎に蓄えられている元気！活動エネルギーです。
冬になり気温が下がった頃、やる気がでない、動くのが億劫、テンション低いわーなど活動力の低下は腎に蓄えられている元気が不足しているというサインです。

腎は加齢と深く関連しています。なぜなら生命の誕生は両親の腎精（じんせい・人生はここからきているのでしょうな）によるもので、成長と共に成熟しそして枯渇していくものだからです。
まだ未熟な腎精の子供や加齢と共に腎精を消費している高齢者は腎の精・腎のエネルギーが不足しがちです。なので腎を傷つけないよう冷えからカラダを守ることが大事です。
子供や高齢者のみならず最近は冷えに悩まされる人も多くなってきています。
腹巻やレッグウォーマーで足腰を冷やさないように、また食事では普段から生ものや冷たい飲水を控えるなどの工夫をすることが冬を過ごすポイントとなります。
また太陽を浴びる時間が少なくなる冬や冬の長い地域に冬鬱というものがあるそうですが、太陽は自然界の陽気の代表＝活動エネルギーの代表でもあります。日光浴も元気エネルギー補給ですね。

恒温動物であるニンゲンさんは冬に負けない心身づくり

単に冷える、冷え性と言ってもカラダが冷えるということは上記のように元気エネルギーが不足しているということに気づくことが大事です。
季節によって気分が左右されたり、モチベーションが下がったりするということは身に覚えがあることでしょうが、日常生活に支障をきたすほどの上がり下がりはよろしくありませんね。
心身の不良を外の世界に求める人も少なくありませんが、自分自身の中にあることも忘れずに。
本来恒温動物であるニンゲンさんならば、冬の気温低下の中でも元気エネルギーを作る能力が備わっているのですから、知恵と工夫とひと手間でしっかり身に着けて冬でも元気に活動していきましょ。