今週の土曜日1月28日は「春節」ということで横浜中華街も賑わいそうです。
入口付近は紅い(やっぱり紅なのね)ネオンが飾られています。
翌週には立春を迎えます。暦の上ではそろそろ冬も終わりなのですね。(実際は寒いけどね)
冬だから腎シリーズもそろそろ〆ていきたいと思います。
腎の重要な役割、それは生命誕生
生命の誕生には精子と卵子の受精が必要となってきます。
精子、卵子の成熟も腎精によるところ。
不妊に直面した場合、まだまだ女性側ばかりカラダに意識を向けることが多いように思います。
当院でも望妊を主訴として治療にいらっしゃるのは女性。本来ならば男性側も生活習慣・食生活に意識を向けていくことが大切ですのでご夫婦でいらっしゃって頂くことが望ましいのですが、なかなか男性の腰は重いようです。
生命誕生と密接な関わりをもつものが前回登場した「腎精」
これは両親から受け継いだエネルギー。ですので今自分たちの問題として捉えるのではなく、次世代に繋ぐものとしてとても大切な役割を担っているということです。
- 腎精が不足する原因としては、
- 両親から受け継いだ腎精が弱かった
- 幼児期の栄養不足(量と質)
- 長年に渡る不養生
- 慢性疾患
- 房事過多(セックスのし過ぎ)
などがあげられます。
腎精はもともと持って生まれたものだから、どうしようもないのね。と悲観されることもありますが、そうではありません。
腎精は限りあるものですので、それでは不足を招くばかり。それでは困ります。そこでそれを補ってくれるのが五臓の肝に蓄えられる「血」です。
「肝腎同源」・「精血同源」と言われますが、五臓の肝と腎は互いに助け合ってエネルギーを補充しあっています。
腎精が少々弱くても、肝血がしっかり蓄えられていれば補充してくれます。
ですが、肝血がなんらかの原因で足りなくなると腎精も補われないのでともに不足した症状が現れ、そのひとつとして不妊ということもあるでしょう。
ダイエットやストレスなどにより月経が止まったり、男性ならばEDなどなどの問題に直面したり。
現代社会はPC、スマホ、ストレスなど肝血を消耗する要因が多く、それが腎精をも不足させ生命誕生に至らないということも考えられます。
妊娠を希望するがなかなかうまくいかないという方は
- 普段から眩暈や耳鳴がある
- 顔色が悪い
- 爪が折れやすい
- ぐっすり眠れない、夢を多く見る
- ドライアイ
- 手足や顔面にぴくぴくすることある
- 女性の場合、月経量が少ない、月経血が淡紅
などの点があれば、肝血が足りていない可能性もありますので生活習慣、食生活を見直すことも忘れずに。