五行・水をイメージする
冷たい、清らか、浄化、潤い、生命、暗い、恐い、落ちる、鎮静、混沌、困難
東洋思想で「天一水を生ず」とあります。すべては水から始まっている、水がなければすべては始まらなかったとも考えられます。
その五行・水に東洋医学では五臓・腎を属し生命の源「先天の精」(両親から授かったエネルギー)を当てています。人の始まりも腎にあり。
水には他を取り込む性質がありますが、内側にエネルギーを封じ、命を吹き込み存続させ成長させる能力。水は停止を表しますが、停止は止まるというよりも次に次季の木・うごめく・芽吹くための停止なのでしょう。変化を表す五化では「蔵」が当てられています。「蔵する」は溜めこむではなく、必要な時にしっかりと芽を出せるように時期をうかがいながら求心的にエネルギーを蓄えている姿が想像されます。
冬は白菜の美味しい時期ですが、白菜など野菜は栄養を蓄え丸まってギュッと身を締めていくそうです。そうすることで美味しくなっていくそうな。ふかふかの白菜やキャベツ、玉ねぎなどは美味しさに乏しい。
木は上、右へ左へと自分の意志を拡げ、火はメラメラと燃えて力を表し、土は物質を作り出し財を築き、金は清らかなものを発散という形で外に向かっています。五行のうち唯一、水は内側にエネルギーを向かわせています。
五行・水に属する五臓・腎が生命の源である「先天の精」を封蔵するというのも頷けます。
1日、1年、10年と単位はありますが、人間いつもいつも動き回ってはいられないよ、求心性、内観、蔵する時が必要。
1日の中では睡眠、1年のうちでは季節の冬、10年なら?時にはうまくいかないなって時が蔵する時期なのでしょう。
「今は冬眠中なんで」と動きだせない自分を自己肯定することもありまが、蔵するは何もせず、人間ならば家でじっと閉じこもって喰っちゃ寝、喰っちゃ寝して“時を待つ”では溜まるは脂肪ばかり?智慧・知識・技術・戦略・体力?次へのステップの為のエネルギーを蔵する時期。鬱滞は水を澱ませますからね。
五行・水のことを考えていたら、その日暮らしではいかんなぁと現実的なことを考えてしましました。じっとしていては澱み、蔵する暇もなく発散していたらすかすかになる。人生ひとつひとつ流れていくことが大事ってことですね。
生命力を蓄え、芽吹き、生長させ、実らせ、手放していく。いつか尽きるその日まで。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
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