週末は「横浜地方気象台は初雪が観測」と発表されました。平年と比べて6日早い初雪なんですって。今年は雪が積もるのかな。
自然界の冬・寒と関連する五臓・腎
「お元気ですか」何気ない挨拶ですが、東洋医学では「元気」は生命活動の原動力、生命力と捉えています。
この元気を作り出しているのが五臓の腎。そして元気を支えているのが温める力=陽気でこれも腎によって作り出されます。冬は寒の気の季節で、自然界の寒の気によって腎の陽気を奪われると活動エネルギーが低下してだるい、やる気がない、動きたくない、だるだるなど体調不良を招くことになります。ニンゲンさんも冬眠するならよかったのにね。
五気・寒の性質
五臓の腎は解剖学でみると腰の高い位置、脊髄の両側にひとつずつあります。
このことから腰は腎の腑と呼ばれ、腰を冷やさないようにすることは腎の陽気を守るということになります。腰が冷えると足まで冷えてくる、冷えて足腰に力が入らない、冷えてだるい、冷えて痛むなどの症状が見られます。お腹や腰を冷やさないように腹巻をするというのは昔も今もおススメ養生法です。
エイジングケアは腎を大切に
元気やそれを支える陽気を作り出しているのは、腎に蓄えられている両親から授かった腎精という物質です。
今年3月と6月に開催させて頂いた腎精についての講座「更年期養生講座」
腎精は有限のエネルギーで年齢と共に減少し老化として現れます。腎の気の弱まりは腎精の衰えでもあり、エイジングとも深く関連します。冬の寒の気による陽気の損傷、免疫力低下による慢性疲労、風邪からの長引く体調不良は腎の気がだいぶ少なくなっていますよのサインです。
自然界の寒の気からは衣住を整え身を守り、内臓を冷やさない食生活、夏よりは早く寝るなどの生活習慣も腎を守る大切なことです。エイジングの階段落ちなどないように、冬生活を見直していきましょう。
元々寒がり、陽気が少ない、元気不足、慢性疲労の人におススメ!