実りの秋、味覚の秋。ダイエットには向かない季節。
徐々に気温が下がり始め、カラダはエネルギーの蓄えに向かう時期。そして植物も土の中の根にでんぷんを蓄える時期。
秋に旬のイモ類はエネルギーを補ってくれる
秋になるとイモ類が美味しい時期です。最近はあまり見かけなくなった焼き芋屋さん、「やっき芋、お芋だよ。ほっくほくのお芋だよ」の呼びかけに一目散に駆け寄った子供です。
ご存じのようにイモ類は糖質を多く含んでいるので最近の傾向は嫌われ役かもしれませんが、あえて食べないようにしているということはホントは好きだけど糖質多いから(太るから)我慢しているという人もいらっしゃいますね。好きなのに・・・
この時期エネルギーを多く含んでいるイモ類は寒い冬に向けて生き抜くためにエネルギーを分け与えてくれる存在。最近は暖房もありますし、衣服での温暖化も出来るから昔のように蓄えなくてもいいもん!と言いたいところですが、いくら外からぽかぽかしても内側から作られる熱エネルギーに勝るものはありません。これから風邪やらインフルエンザやらもやってくることでしょう。ガード力、免疫力アップにも食物からエネルギーを頂きたい季節です。
サツマイモ
胃腸を補い、潤いを生み、渇きを抑をえる働きがあります。食物繊維と脹の動きを活発にするヤラピン(切った時に出る白い液体)で便秘改善にも役立ちます。
サツマイモの育ての親 青木昆陽さん(江戸時代の儒学者)は温かい気候に向くサツマイモの栽培を東日本に根付かせ天明の飢饉時には多くの人を飢えから救ったということです。
里芋
胃を補い、気(エネルギー)を益します。胃や腸の粘膜を保護して丈夫にする作用があり、やる気がない、元気がない、疲労時の助けになります。芋類の中では低カロリ―
縄文時代に伝わったとされる里芋。親芋-子芋-孫芋-ひ孫芋とたくさんの芋が出来ることから子孫繁栄の縁起物とされたということです。
じゃがいも
エネルギーを補い脾胃(消化器)を立て直し血液を作りやすくします。じゃがいもに含まれるビタミンC含有量はイモ類の中ではトップ!熱に強いのも特徴。芽は取り除いて食べましょう。
南米から日本に伝わった1600年頃は観賞用でしたが、明治になり北海道で栽培されるようになったそうです。今ではじゃがいもの生産がストップすると嘆かれるほどの人気ですね。
山の芋
エネルギーを益し潤いを養います。美容やアンチエイジングにも期待できます。中国では山薬と呼ばれ五臓の肺・脾・腎を補う滋養強壮薬として用いられてきました。
ただ潤う力が強いので水分代謝の悪くお腹の張りが気になる人は控えましょう。
伊豆のやまびこさん(蕎麦が美味しくて景色がよい食事処)に掲げられている自然薯の効能
旬モノはやはり美味しいですからね。旬を大事にしていきたいですね。
芋類は食べ過ぎるとお腹が張りますのでご用心。