rununculus
「春」伸び伸び生きたい五臓・肝の季節
少し前にラナンキュラスを買った時、茎の部分がまっすぐでなくくねっと曲がっていて、うーん素人が活けるるには難しいぞよ、と思ったのでした。ドアを開けた時には「こんにちは」とお帰りになるときは「ありがとう」とちょうどドア方向に向けたいのですが、一本はあっちむいて一本はこっちむいて、くるーんとしちゃったりして。もう好きにして。
花弁を重ねとても美しいラナンキュラス見ながら君は春の花なのねと思ったのでした。
五臓・肝は春に木々が芽吹いて太陽に向かって自分の向きたい方向にぐんぐんと伸びていく性質です。伸びる方向に邪魔が入ることを嫌います。自分勝手といってはなんですが、人間なんてそんなもの。五行・木は人間の生長で言えば青年時代。反抗期、まだ親や教師からやることを指示されてやらされている感満載の時期。抑えつけられれば抑えつけられるほど爆発する。よっしゃーとよい方向にぶち破って生長すればいいですよね。伸び伸びやりたいことだけやって邪魔もなくまっすぐ伸びればいいかといえば恐らくそうでもなくて、隣の枝にぶつかったり、障害物があったりしてもそれを打ち破るだけの根性があったりして高く高く生長できるのではと思います。
大人になると五臓・木・肝の大敵は社会でのストレス。ストレスがまったくない状態ならばいいのかと言うとそうでもない。好き勝手な生活ではいいことも悪いこともわからないですからどう折り合いをつけて曲がってもいい、生きたい方向行くべき方向へ伸びようと努力するから肝は将軍と呼ばれる。
なかなか難しいですけどね。無理にまっすぐ伸びようと思わないことですね。
五臓・肝は血を蔵しスムーズな流れを好む
五臓・肝は血を蔵する役割があります。血は血液と考えていいでしょう。必要に応じて他の臓に血を配分しています。お配りする際には血管をスムーズに流せなければなりません。スムーズな指揮を執る肝自身も血を必要とするわけで、血が足りなければスムーズに事が運ばず。曲がったところも(血管はまっすぐではないですからね)とにかくスムーズに進めていく。肝が働くだけの血が不足していたり、ストレスなど障害物によって流れが塞き止められればイライラしたり、些細なことで怒りを爆発させたりしまいます。
不足の場合は、是非血の補給を。滞りには巡らす・発散させる工夫を。
血を補う
肉・魚、ほうれん草、青梗菜、黒きくらげ、高野豆腐、棗、クコの実、ピーナッツなど
滞り
ウォーキング、話す、歌う、笑う
セロリ、ピーマン、パクチー、三つ葉など
ラナンキュラスのように美しく華麗に春の日をお過ごしください。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
横浜市中区山下町276-5 ル・グラン元町903