分けることは分かること。五行は万物のものさしで似たようなものを分類しその関係性をつなげたものです。古代人の観察によって生まれた理論が現代に至っても廃れることなく伝え続けられることを見ていると古代~現代、宇宙規模でいうとたいした時間経過ではないのでしょう。我々人間が大発見!と大騒ぎすることも宇宙にとっては「ぬふふ、おぬしやっと気づいたか」程度のことなのかもしれません。普段そこに在るもの、繋がり、気づき些細なことの発見を凡人は楽しんで生きましょうかね。
五行では金の季節
分けることは分かることということで五行は万物を分けた物差しです。
これからの時期「秋」は金に分類されます。
五行金:手放し・取り入れる
金の時期は手放し・取り入れることがポイントです。
臓は肺、腑は大腸と関連
手放し・取り入れる金に属する肺・大腸、呼吸によって酸素を取り入れ要らなくなった二酸化炭素を吐き出す、皮膚のターンオーバー、大腸の排便
人生が変わる(?)とまで言われる断捨離は不要なもの、自分にはもう必要のないものを捨て去ることで新しいものが入ってくるという物質的なことだけではない思考・精神の安定へ導いてくれると言われています。
カラダにとっても手放しと取り入れが機能面だけでなく精神面にも大事な作業です。
主気は燥
肺は“喜潤悪燥”(潤いを好み乾燥を嫌う)と言われ、ミストサウナの状態を好み、この状態が肺にとっては働きやすい環境です。それに対して関連する季節の特徴は乾燥です。
五行色体表を見て肺には白い食品を摂ろうと言っているものもありますので、肺には燥がいいのかと思われる方もいるかもしれませんが、そこがこの色体表のイヤラシイところです。
関連はするけれど好きなわけじゃないよ、苦手リストも入れておくからそこんとこ宜しく!てなものでしょうか。苦手なことを知ることで一層の強化を狙えるものですから、そこは理解しておきましょう。
ドライハイ(肺)では働かないぞ
ドライハイ(肺)な環境に置かれると鼻がカピカピ、喉がイガイガ、擦れるような空咳、♪ダンシングオールナイトをリクエストされるハスキーヴォイス、粗目網戸のガビガビお肌、カッチカッチ便秘などの症状に悩まされることになります。
また肺が好むのは潤・ミストサウナのようなおぼろげな潤いです。べちゃべちゃではありません。
べちゃべちゃ状態の多湿な部屋を想像すると、うげっとなりますよね(長居したくない)肺も同様ですが、貯痰の臓とも言われる肺。体の中で潤いではないエセ潤い=痰湿(汚い水みたいなもの)を貯蓄してしまうと、痰の絡んだゲホゲホ咳、ザーザーする呼吸(喘息)ドロドロした鼻水、ベタベタする肌、浮腫んだ顔に悩まされることになります。
肺は華蓋
肺は上部にあって外界と直接繋がり外界と内界との境界を担う役割で華蓋とも言われます。
※華蓋:皇帝の上にかざす傘であったり、頭上にかざした華蓋(きぬがさ)。いずれも敵から身を守るもの
肺の気の弱まりは外界から邪気を容易に侵入させてしまいます。
秋は気候の変わり目で外界の変化にあたふたとしていると一気に外邪侵入⁼3⁼3
風邪引いた・・・を繰り返すことになりかねませんわよ。
肺の程度な潤いミストサウナ環境(潤い)とガード力アップ(衛気)が秋を心地よく過ごすポイントです。
潤いと衛気(気・エネルギーの一種)を取り入れよう!!
と締めくくりたいところです・・・が。
ちょっとプレビューしてみましょう
金の季節は手放し・取り入れの季節です。
前回の「秋バテ予防」に戻ってみます。【prev】
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- バテヘロさんは消耗してバテバテヘロヘロですから、取り入れるが必要ですね。
- ダルビーさんは元々エネルギー不足+邪気をもっている可能性があるので取り入れ&手放しが必要かもしれません。
- ぽちゃこさんは取り入れたがり傾向ですが、まずは手放して清らかなものを入れるスペースづくりが大事
- オッケツさんは片づけて(微妙な言い回し)取り入れが必要かもしれませんね。
手放しと取り入れこれが出来ないと金の季節は鋭い刃でばっさりなんてことになりかねませんわよ、痛い目に合わないように過ごしましょう。
カラダと向き合い育てる
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ