まだ寒い日が続いておりますが、陽が長くなりまして個人的には浮足立ってきそうです。
この時期になると「ふわふわする」「一人地震警報」など眩暈みたいな訴えが増えるのも春の風物詩のひとつ?となっております。
五行・五化 自然界の変化
自然界の変化を五化とし、五行と対応すると
【木-生】【火-長】【土-化】【金-収】【水-蔵】
冬は蔵です。
冬は自然界の中に活動エネルギーである陽気が少ないので活動は控えめにして睡眠を多く取り栄養を蓄えておきましょう、というのがおススメの養生となっています。
そして冬の間に蓄えたエネルギーで発生する季節へと続きます。発芽するイメージです。
立春は季節では陽気が高まり春がもう始まりますよ、そろそろ発生・芽を出す準備の時期ですよと言っています。are you ready?
冬の間に蓄えたエネルギーで春には伸び伸びと芽吹くのです。気の活動は上へと向かう時ですがこれも足元がしっかりとしていてこそ安定して伸びることが出来ます。
春に向けての不調はこの上と下とのアンバランスがキーポイントになりやすい時です。
立春まで2週間ほどでしょうか?相変わらずの慢性疲労を抱えている方、カラダを休める暇がなかった、風邪やインフルエンザに罹ったという方、カラダの声に耳を傾けておきましょう。
先日の五味の話を少し書きましたが、さらに探ってみます。
酸味を欲する
「少し動くと汗ばみしばらく止まらない」ということはありませんか?必要なものが漏れ出ているタイプは酸味で不足した潤いを補充し、不要に漏れ出ないようにと酸味を欲することもあります。カラダをガードする力が弱まって外からの邪気に侵襲されやすくなっていますので餅や椎茸、発酵食品でガード力を強めておきましょう。但すでに風邪を引いている、インフルエンザ罹患中の場合はNGです。
春は風の季節でもありますのでガード力が弱っていると風の影響を受けやすくなりますので今のうちにガード力アップしておくといいですね。
風にふかれてふわふわというのもあります。
苦味を欲する
ゴーヤは夏が旬ですが、冬でもちょっと苦いものが美味しいという方は熱に偏っている可能性があります。飲み物は冷えている方がいい、ガリガリアイスが美味しいなどというのも熱に偏っているかもしれません。熱の原因はなんでしょうね?ストレス?潤い不足?春に向かって陽気が増すとカラダの熱分も増えますので今のうちに原因を探って解消しておきたいところです。
苦味は味わって苦いもの(ゴーヤ、緑茶)と苦味と感じなくとも苦味のもの(セロリ、とんぶり、みょうが、レタスなど)があります。
熱にあぶられてふわふわ・ぐらぐらもあります。
甘味を欲する
チョコや餡子のみならず炭水化物も甘味です。気の不足エネルギー不足?。疲労をため込んでいたり食事の不摂生(バランスが取れていない)はないですか?食べている割に動くのが億劫、面倒くさい、やる気が出ない、ゴロゴロ横になっていたい、軟便・下痢傾向などなど。
そうか疲れているから甘味でオッケー!ではなく多くの場合食事に偏りがありますのでまんべんなくとれているかをチェックしたほうがいいですね。また休息はとれているかも大事です。
春になり発芽する季節になっても気が不足していると「どうせどうせ私なんて俺なんて・・・」と鬱々してしまうので今のうちに正気を養っておきましょう。
正気が不足してふわふわというのもあります。
辛味を欲する
スパイシーなものを欲する時は何かを我慢していたり、ストレスを溜め込んでいたり内に内に自己を閉じ込めているかもしれません。運動で汗をかいたり、カラオケで歌ったり、えーぉ♪と叫んでみたりして開放してあげましょう。
ストレスは巡りを妨げる要因になり、春の伸び伸びした中での発芽を邪魔することになってしまいます。ストレス過度の場合はなるべくため込まないようにしたいものですね。(難しいですがね)スパイシーなもので発散もよいですがくれぐれも適度に。(摂りすぎ注意です)
鬱滞してふわふわというよりぐらぐらかな?もあります。
鹹味を欲する
運動で汗をかいた後にしょっぱいものが欲しくなることがありますが、潤い不足のこともあり。発熱による消耗、過度な運動による消耗、過労・ストレスによる消耗などなど。
または反対に余分な水はあるけれど、使い物にならない場合(むくみなど)も必要なものがないので欲することもあります。今の季節冷えで余分な水分をため込んでいることもありますので腰・腹・足の冷えに注意です。また寒いので温かいものを飲んで温まることも多いですが、いくら温かい飲み物でも飲みすぎると水分過多となりカラダは冷えてしまいますので(水がめに浸かっているみたいな感じ?)喉がさほど渇いていないのに飲むことは控えましょう。
潤い不足でふわふわ、余分な水でぐるぐるなんてのもあります。
五味はバランスよく
五行・五臓に対応した五味。
それぞれの味は対応した五臓の生理機能を助けてくれます。が摂りすぎは逆に傷めることもあるのでご用心。
またバランス大事五臓六腑ですので、酸味+甘味、苦味+辛味、甘味+鹹味、辛味+酸味、鹹味+苦味と組み合わせでバランスを取っています。
酢の物に甘味を加えてまろやかにしたり、風邪の初期症状に葛生姜茶を飲んだり、お汁粉の隠し味に塩を加えたり、スパイシーなものにちょっとレモンの酸味を参加させたり、こだわりの塩にはマグネシウムが豊富に含まれていたり。
常に中庸であることはなかなか難しいですが、ちょっと偏りを感じたら早めに軌道修正しておきたいですね。
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