ヒンヤリとした朝を感じるようになりました。海遊び時、お外着替えが修行になってくる季節です。
“パサッ”秋空を迎えた頃、銀杏落下を目にしていましたが、すっかり拾われてしまったのか?掃除されたのか?道端に転がる銀杏の姿も見かけなくなりました。
一粒で秋を感じる銀杏
“銀杏無の茶碗蒸しは茶碗蒸ではない”というくらい料理によっては銀杏の存在にこだわります。茶碗蒸しの他はおからの炒り煮(卯の花)や茶巾煮も銀杏無では食べる気喪失です。
さりげない存在感でありながら一粒そこにあるだけで秋を感じさせてくれる銀杏。
個人的にとても重要ポジションにある銀杏ですが、口に出来るまでの工程はとんでもない手間と強臭を漂わせる曲者であります。一粒一粒感謝して頂かないとですね。
なぜにここまで強臭なのか?それは動物に食べられないための強襲なのでしょう。
臭いで敵から身を守るとは、樹木のスカンクか⁉
樹木界のスカンク、イチョウは世界古来の樹木のひとつだそうです。
喉がイガイガする、空咳を緩和する潤肺作用
秋は乾燥の季節で、五気は燥。条件により邪気となり「燥邪」となります。外界と直接繋がっている肺は特に影響を受けやすく肺の乾燥症状を感じている方も少なくないようです。
肺に燥邪が影響すると喉がいがらっぽい、口が渇く、空咳、かすれ声、肌の乾燥、便の乾燥などが見られます。
銀杏の効用は肺の潤いを助けてくれる食材のひとつです。
【秋が旬】のものはこの乾燥を防ぐ食材が豊富です。自然のリズムとはなんともよくできたシステムだなと感じます。
この時期見られる咳症状ですが、こほこほとした空咳とゲホゲホとした痰を伴う咳では対応が異なるのでチョイスする食品にはくれぐれも注意が必要です。
銀杏はゲホゲホ痰を伴う咳には不向きです。
美味しい銀杏は美肌を選ぼう
銀杏の見分け方
殻は全体的に色が白く表面が滑らかで実はみずみずしく傷やシミなど黒ずんでいないもの
収穫期
9月から11月半ば
調理方法
煮る/焼く/揚げる/茹でる/炒める
なんでもござれ!
今年は銀杏の炊き込みご飯なるものを頂いてみたいなと思っております。
美味しい銀杏ですが、メチルピリドキシンという食中毒を引き起こす成分が含まれているので小さなお子様は食べないほうが無難だそうです。また大人も多食は避けるように。