この時期になると通りに並ぶ桜の木がその姿を主張しているように感じます。
植物は季節に応じて変化しその姿を現していますが、ニンゲンさんも生き物ですから同様に変化しているはずです。
季節に沿った過ごし方、大事にしたいものです。
今年の冬、海上に浮かんでいると「寒い」と感じる度合いが高いような気がします。
①ここ数年の中では大気温が低くなっているのか?②自分自身が弱っているのか?③私の年季の入ったセミドライスーツがヘタってきているせいか・・・
(たぶん③が大きな要因ではないかと)
冷えると体は動きにくくなります。ですが昨日は気分が上がらなくて動きが悪い。そんな私のカラダを知ってか波は挑戦的に攻めてくる。。。といった状態でした。
ここ数日珍しくもやもやと考えることがありまして、それを引きづったままというか更にもやもや度を厚くして海に入った為活力が低下傾向。
冷え+精神的活力減退=肉体的活動量低下という図式が出来上がってしまいました。
サーフィンするのもしんどいわ。。。
大抵のことは海入ってサーフィンしてキャッキャするとすっかり浄化されるものなのですが、今回はちと気分上がらず。
攻めてくる波を交わしながらふと幼き記憶を思い出しておりました。
昔昔私も部活というのものに所属しておりました。水泳部でしたが当時は県内でも競合というか実力のある選手がいた学校でそりゃー厳しい練習を毎日していたものです。
シーズン突入直前だったか、まだ下っ端だった私に県大会でのリレー候補という有難いのか有難くないのやらというお鉢が回ってきまして先輩とタイムレースをすることになってしまいました。
当然先輩は自分が県大会に出てそこから国体へも出場!と考えていたはずです。
ふふん、ここはバシッと自分の地位を確率しておこうという自信をもってスタート台をジャンプしたことでしょう。
顧問に言われたことはやらねばならぬという部活ルール、ほな・・という程度の気持ちでドッボーンと飛び込んだのではないかと思います。(そもそも大きな大会に出たいという野望もなかったし)
確かその距離100メートルだったと思います。
伸び盛りだった私は毎日自己記録を更新していたのですが・・・この日もぐんぐん泳ぎ、結果先輩を抜いてゴールしてしまいました。
当時体育会系の先輩後輩っていうのはたかが1年、実際誕生日でみたら1年も違わない年齢の先輩に足して絶対的な礼儀をもって接するという掟があったものです。
プールサイドを上がり先輩はジーット私のことを睨むように見つめ泣き出してしまったからそりゃ大変。
「私が悪いんかい?}
スポーツの世界でしっかり数字として結果が出てしまうものに対して礼儀もなにもあったものじゃないでしょーとは口が裂けても言えず。
こんな面倒なことに巻き込まれるならば県大会さらには遠征して国体なんぞに100メートルぽっきり泳ぎに行くのは難儀だわーと思ったものです。
かれこれ30年以上前の話ですが、あの光景は忘れられません。
で幼い私はそれ以後ココロとカラダが萎縮してしまったのかのびのび泳げなくなり、結果先輩が超絶笑顔で国体まで行っていました。
まぁーそれが私の実力といえば実力なんですけどね。
この仕事をしていて思うのはココロが先か?カラダが先か?ってことです。
皆さま何らかの悩みやらトラブルやらを抱えていると思いますが、それがココロを硬くしカラダに影響しているということが少なからずあります。
愚痴程度のことならば難なく吐き出せるものですが、ココロが抱えている問題について最初から吐き出せる人は僅かで、カラダが緩んでくると徐々にこんなことあんなことを吐き出せるようになるのではないかと思います。
私は精神科医でも心理学者でもないので最初からココロに問いかけることはしませんが、ココロが硬くなっている状態というのはカラダの状態からでも読み取れます。
なので直接ココロにアプローチすることはなくともカラダへのアプローチ(施術)がココロにも繋がると思っています。
実際、日によってカラダがカチコチになっているといつも冷静穏やかな方がピリピリ怒りっぽくなっていたり思考が雑になっていたりしますしね。
現代医学ではカラダをパーツ分けしますが、中医学ではパーツ分けをしません。
ココロもカラダの一部で〇っとまとめて人が成り立っています。
なのでどちらからアプローチしても〇っとひとつにまとまるようになっています。
最初は話すことすらぽつぽつぼそぼそで表情なく。
問診もひと言二言返ってくるかな?って程度
そのうち問診での受け答えが増え、自分から自分の変化・疑問を口にするようになり、今では自身の近況、家族との話などまで口にされるようになった方
これってすごい変化です。
こういった行動の変化がカラダの変化にも繋がっているのは言うまでもないことです。
春は五臓の肝が働く季節。
肝がうまく働ければココロもカラダものびのび気持ちよく巡って生長の季節となり四季のスタートはまずますでしょう。
毎度この時期は肝の話ですが、季節柄と思ってお付き合いください。
今日も長々と失礼致しました。