今朝はなんだか春の気の匂い(?)を感じ、「ありゃー春かい?」
春一番?ではないのでしょうが、突風に髪が逆立ち(|||ノ`□´)ノ風に流され飛んでいってしまうかのようでした。
皆さまご無事にお過ごしでしたでしょうか?
一歩一歩春に近づいているのね~などと優雅なことを言っている場合ではないような気候ではあります。
五臓の腎・・・ちょっとわけわからない。
五臓とかって現代思考だとちょっとわかりにくい。だって腎と言えば腎臓。腎臓と言えば水のろ過装置。
それが温めるとか、温め過ぎちゃよくないとか、精神安定とか、エイジングとか呼吸とか生命誕生とか。。。
わかったもんじゃない。
そうですよねーそうです。ホントはもっと複雑なんだけどね。
で、当院カーチャで多い突発性難聴やら耳鳴り、めまいでお悩みの方
他院でも「あたなは腎が弱い」と言われたけど、耳でなんで腎なの?
腎が悪いと言われても、難しいですよね。
腎=腎臓と考えるとまったくわからないと思います。
毎度おなじみ五行色体表
万物を5つのグループ分けにしたものです。(縦方向に見る)
で、五窮、カラダにある穴、カラダと外の世界を繋ぐ穴ですが、うまいこと分けております。
五臓の腎と関連するのが耳。
腎の気、腎の整理機能が弱まると耳の不調が出やすい。腎がしっかりしていると外の情報を耳からきっちりキャッチ出来るよ。ということです。
なので、鍼灸師とか漢方医とか指圧・推拿など中医学をもとにして施術をするものは色々と問診した結果、腎と関連する事項に不調が多いと腎気が弱まっていると考えてそこを立て直すべく治療方針を立てるというわけです。
腎は腎精の話でも出てきたように年齢と共にどうしても衰えていく臓です。
歯が弱くなり、抜けて(最近ではインプラントがあるからふがふがした人は少ないですが)、髪が薄くなる・白髪になる。骨が弱まり、足腰が弱くなり、耳が遠くなる。
加齢に伴う症状は腎と関連していると言えます。
ですが、10代、20代、30代にも突発性難聴や耳鳴り罹患率は決して低くはありません。
突然おじいちゃんやおばあちゃんになっちゃったの?腎精がなくなっちゃったの?
というとそうではありません。
五臓(六腑)は単独で存在するものではないので、その他の臓腑機能が不調になり腎に影響し、耳の不調が出ているということが多々あります。
この時は腎だけを治療していてもなかなか回復しないものです。
肺と腎、肝と腎、脾と腎、心と腎などなど
ますます複雑ですが、こうした関係性を探っていくことが必要となります。
突発性難聴治る人、完治しない人います。
絶対治るという保証は申し訳ないがありません。
年齢的にもこれは難しいかなぁ。と思っていても完治したり。失調状態からほぼほぼ完治したり。
かなり時間を要するケース、数回の治療で完治するケース。残念ながら回復・完治しないケース。
完治レベルでも個人差がありますし。数値だけではわからない個人の不快さもありますし。
なかなか難しいところではあります。
耳は口・鼻・目と比べて体幹から離れた感覚器です。
薬でも効果が届きにくいと述べているものもあります。
それだけに、その部分に不調をきたしているというのはなかなか無理をしたきたんじゃないですか?
自分のカラダを顧みなかったのではないですか?ってことも併せて考えていくといいかと思います。
まだ年齢的には若いのにエイジングと関する腎に問題が波及しているということですから、甘くみないことです。
なかなか複雑な耳の不調
これ!とひとつだけアドバイスすることは難しいですが、寒くなって耳の閉塞感が出てきた!という人はカラダの冷えはないか疑ってみてください。腰や足が冷えているということであれば足腰温めて血行を改善したり、ウォーキングなどでカラダの巡りを改善してみてください。