4月新年度が始まり2週間、そろそろ新しい環境にも慣れてくる頃どっと疲労が出ているという方の多かった週末です。ピカピカに新しい環境ではなくても微妙に周囲の環境が変わっていたりと無意識に緊張もあるのでしょうね。
春は五臓の肝がキメて
肝はすくすく伸び伸び
春は五臓・肝と関連する季節。その特性を生かしすくすく伸び伸びと生長する季節ですね。
気持ちもカラダの巡りもすくすく伸び伸び。
五臓の関係性は各臓がよい心持ちで働けていればみなが協調してバランスの取れた状態を保ちます。
巡り指揮官である肝の働きは皆が心地よく働く為にも重要な任務を担っています。
ですがなかなかうまく事が運ばないことだってあります。すくすく伸び伸びするだけの肝の蔵血・ストック血が足りなかったり、妨げる程のストレスがかかっていたり、あれこれ思案したり、PCとがっつりにらめっこしていたり、忙しくて食事がままならなかったりと要因は色々ありますが、すくすく伸び伸びを妨げられた五臓・肝はモンスター化して他の臓に影響することもあります。
肝のモンスター化
肝と向かい合う臓との関係を相剋といいます。
木剋土:木は土を剋す
これは木が土から養分を吸い上げて成長する。五臓では(土)脾が飲食物から生成した血を(木)肝がストックする関係です。
金剋木:金である刃物で木を切る。五臓では(金)肺の気を下ろす作用と(木)肝の気の上昇で気の運動バランスを取っています。
相剋関係は五行を理解する際に相手をやっつけるとか奪うとイメージされますが、決して相手を傷めているということではありません。
肝の巡り指揮官がなんらかの要因により、機嫌を損ねると気が上り、怒りやすくイライラし、おりゃーとばかりに巡りが過剰になってしまうことがあります。するとアンバランスな状態となり、相手を弱めてしまう関係性になってしまいバランスが崩れます。
相対的に過剰になった肝の働きに対し向かい合った脾が弱まってしまうとやたらとお腹が空く、なんとなくこみ上げてくるような気持ち悪さ、食べると下痢軟便なんてことがあったり。向かい合った肺に影響するとしゃっくりが止まらない、えずく、こみ上げるような咳などの症状が出たりすることもあります。
この場合肝の状態を正常に戻してあげる必要があります。
肝はリラックスを好む
肝はリラックスを好みます。休日は調子がいいけれど、ウィークディは調子がいまいちであればモンスター肝になっている可能性もあります。
お休みの日は、無理にジムでトレーニングしなきゃ!とか自分を追い詰めることなく、あれこれ予定を詰め込みすぎず自分の好きな空間でゆったりと過ごして英気を養いましょう。
肝がカッかしているとスパイス系を欲したりしますが、食べ過ぎると熱を生み更にカッかしてしまうこともあるのでご注意ください。
またやたらと甘いものばかり食べたい!というのも緊張・ストレス・肝のモンスター化の影響もあります。欲望のままに~とならないようにお気をつけください。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
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