立春過ぎて春の気

2023年2月10日

立春過ぎて暦の上では春を迎えています。とはいえ、寒気がまだ居座っていてうららかな春という気分には程遠いですね。

冬は水の気で蔵する季節。土の中で懇々とエネルギーを蓄えてる時。春は木の気の季節。冬の間に蓄えたエネルギーでずんずんと芽を出し天に向かって伸び生長する時。
自然界は映えの為とか別腹のためにエネルギーを蓄えることなく命を生み育てまた次の命へと繋げる為にエネルギーを蓄えています。

なんだか妙に疲れる
怠い
面倒臭い
億劫
ゴロゴロしていたい

気の不足、気虚を疑います。

立春を過ぎると植物が芽を出そうとするように自然界は活動スイッチが徐々に入りだします。気、エネルギーが不足して疲れている時、人混みやがやがや盛り上がっているところにいると「なんだか疲れちゃって」ということがありますが、自分は活動スイッチ入らずに周りに煽られてなにをしているわけでもないのになんだか疲れちゃう。

声が小さい
ため息が多い
息切れする
呼吸が浅い
うつむき加減
厚着してもそわそわ寒い

とか

やたらとつまづく
持っているものをぽろっと落とす
立ち上がる時ふらっとめまい

とか

顔がたるんで見える
瞼が重い
舌が浮腫んで歯の後がギザギザついている

とか

少し食べるとすぐに満腹
甘いものが欲しい

など

気の不足、気虚。長いこと続いていると睡眠取って目覚めたら充実しているとはいかず。ほおっておけばいつまでたっても不足のまま、不足分増し増し。少しずつリカバリ―していきましょう。

【夜寝て朝起きる】若い時は昼夜逆転でも睡眠時間さえ確保できればまずまず動けていましたが熟女熟男世代になると陰の時間、夜は寝て、陽の時間、朝は起きて活動するというシンプルな習慣がとても大切です。

【食事はよく噛んで食べる】水分でお腹を満たすとか汁物、噛まない食事はエネルギーを作り出す力が弱くなります。歯のあるうちは噛む食事、かむかむ。

【適度に動く】激しい運動は筋力アップにはなりますが、不足気味の方は筋トレやストレッチより体を巡らせるウォーキング程度がおススメ。

【無駄な思考をすてる】考える、思い悩むことも多くのエネルギーを消耗しています。じっとしてスマホを眺めているだけですと自分とは関係のないことまで自分事のように心配になったりやきもきしたり妄想ワールドになりがち。そんなときこそウォーキング！

人生、寒いから～と冬眠生活で心身共に休めていたい時もあります。たまにはいい布団被ってぐぅぐぅ、外の世界を遮断してぐぅぐぅ。しっかしですね、せっかく賜った命ですからこの地球で出来ること見えるもの触れられるもの出会える人経験させてあげるのも悪くはないかな、と思います。
自分だけの世界は安心安全で他人に批判されることはない。が認められることもない。

人は大なり小なりどこかで自分以外のものに認められたいっていう本能があるのではないでしょうかね。生命は卵子と精子が出会って互いに認め合い受け入れることから生じます。人はひとりで生まれない、生きてはいないのです。

自分らしく生きる、自分軸で生きる、それは自分だけの世界を押し通すことではなく自分と他人互いの存在を認めること。自分以外の人の感じていることもひとつの感情だと認めること。それが出来なければ軸は立たず、自分というものも存在せず。

春の気、木の気は自分の意志をうまくコントロール出来ないと体に不調として現れます。
気を充実させて、活動していけますように。