シルバースワン響の言い伝え
昔々はるか昔、その姿を白鳥に変えられた娘がいました。娘の名は、響(ひびき) 彼女は、愛する王子と永遠の愛で結ばれるも、その姿を戻すことなく、水の精となりました。 響のメッセージは、人々に愛と勇気を与える不思議な力に満ちていました。生命の躍動や潤い、そっと導いてくれる優しい慈愛が溢れています。 いまでも響は、美しく輝く白い魔法の羽にメッセージを込めて、その魔法を必要とする人々に届け続けています。
——————真夜中の舞台裏————————
響>ねぇねぇ、白鳥さん、白鳥の湖ご覧になったことあります?
白鳥>あるある、クラシックバレエの代表作品ですよね。最後王子とオデットが死して永遠の愛で結ばれるのよね。光のさす方へとゆくシーンが印象的だわ。
響>まぁーね。あれワタクシのお話よ。でもさぁ~永遠の愛って言ってもね。いつまでよ、それ。
私もね、かわいい娘だったのよ。それが今は白鳥よ。美しく豊潤な羽はちょっと自慢しちゃうわよ、でもね~鳥なのよ、サギと間違われるけど、サギは首伸びないからね、ワタクシ白鳥はすーっと伸びた首が魅力的なのよ。もぅ、間違わないでね。と言ったって鳥なのよね。
しかもずっと水の中じゃない。寒いわよ。湖って夏でも冷たいの。
王子は約束破ってワタクシのこの美白とは似ても似つかない黒い羽をばっさばっささせたあの娘にまんまと誘惑されちゃったことが問題なわけよ。ぜんぜん違うからね。
やっちゃったことは仕方ないしーって、ワタクシとしては浮気のひとつやふたつ許さなくもないけれど周りが黙っちゃいないわけよ。で結局は二人そろってドッボーンよ。寒いわよ。
「ふたりは水の精によって永遠の幸せへと導かれめでたしめでたし」って全然めでたくないわよ。あたし美しい娘だったのよ。それが鳥になっちゃったのよ。寒いわよ。ほんとこの時期、ほんときっつーいわよ。
白鳥>湖に浮かぶスワンって美しいなぁって思うけれど、さっむいのね。
響>洒落にならないわよ。
だからね、ワタクシの伝えたいことは、諦めちゃだめ。ダイブしちゃだめよ。やっぱり上むいていかないとね。それに悪魔とか言ったってあれフクロウだからね。王子でしょ、一国を背負う王子がフクロウごときに負けるなんてさ、どうかしているでしょ。全然めでたくないわよ。やっぱり生きているうちは夢に向かって自分でお飛びなさい、王子は来たら、まぁイケメン大歓迎だけど、まぁそれはそれで、「自分の夢は自分で掴め!」お天道様がおっしゃっていますわよ、自分の羽で飛び立たなきゃってことよ。わかるぅ~?
あなたの中に目指すところはある?あるのなら響の魔法の羽を差し上げるわよ。そしてちょっとだけ勇気をあげる。
あなたの翼を魔法の羽で着飾って、顎をあげて前を見て、羽を広げて飛び立つのよ。
自分を信じて、目指して!あなたが望む場所へ、あなたが見たいあなたへ。あなたならきっと出来るわ。
もぅ夜も更けてきたわ、熱く語りすぎたわ、ちょっと修造の影響を受け過ぎたのかも。
そろそろ羽も温まったからいくわね。ありがと。
——————真夜中の舞台裏————————
Spread your wings and fly away(翼を広げて飛び立て)
Fly away far away(遠くへ、ずっと遠くまで)
Pull yourself together(自分を信じろ)
Cause you know you should do better(お前ならきっと出来るはずだ)
That’s because you’re a free man(だってお前はどこへでも行けるんだから)
♪Spread Your Wings by Queen
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