カラダによいもの

2022年11月25日

夏が終わるとアッという間に年の終わりが見えてきてあれよあれよと師走がやってきます。
人間は動物なのに自然の流れに沿って生きられない動物だな、と紅色、黄金色、自然の織り成す美しさを見て感じる秋でした。

次々と出てくる「カラダによいもの」。たくさんあるのではなくそれぞれがそれぞれの役割がありみんな違ってみんないいってことなんだと思います。

『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面（じべた）を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。

『金子みすゞ童謡全集』より

季節の変わり目、今の時期、今の自分にとっての食事や過ごし方をたずねられます。「今」であることがポイントです。○○がよい！というのは誰にとって？何にとって？

季節は冬に向かい寒の気が主となってきますので、温める食品や衣服が必要となってきますが、ストレスや不要なモノ（邪気）の停滞、陰の不足（熟女あるある）などにより熱を生じている人にとってそれは体調を悪化させることもあります。
美肌には野菜や果物の生食をモリモリよと食していたら陽気不足により青白っぽい色白にはなるでしょうが冷えと消化力の弱まりを生じることでしょう。
潤いに水！と水分ばかりでお腹を満たしていると冷えや浮腫みが生じることでしょう。

難聴や眩暈でいらっしゃる方がこれといった治療法がみつからず温泉に行ってきたという話はよく聞きますが、場合によっては悪化させることもあります。
温泉は温まり血管が拡張され副交感神経優位となりリラックス効果がありますが、熱に傾いている人、気や血が不足している方にとっては動悸がしたり眩暈が悪化したり眠れなくなるということもあります。
メジャーな漢方薬、予防に飲んでいるという方がいます。体表面の気を開き風寒の邪気を出す作用があるものでスース―と体表面のガードが弱まる可能性もあり、予防薬ではありません。