前回ブログ「あいまいさを生かす東洋医学」
あいまいさから読み解いていく体調。あいまいさと言うと信頼性に欠けるイメージを与えてしまいそうですね。
そこには独特な理論に基づいたカラダの観方があります。
東洋医学(*1):体調を左右する要因
- 六淫:異常気象
- 外傷:虫刺され、怪我
- 疫癘:伝染性のあるもの
- 飲食不節:日常の飲食習慣
- 労逸過度:過度な疲労と過度な休息
- 水液の停滞
- 血行不良
- 七情:情緒不良
といったものがあり、(例えば)頭が痛い原因にも強風が吹いた、強打した、消化力の低下、慢性疲労、活動不足、水分代謝、血行、感情によるものなど様々です。
あいまいな感覚から病因はなにか?どのようにして頭痛にまで及んだのか?を探り治療法を見つけていきます。
季節や気候には特性がありますので、ある程度予測が立てやすく日常生活で気を付けたほうがいいこと、役立つ食材などをお伝えしています。
さて、今後です。季節は梅雨に向かっていきますがいつもとは状況が違いますね。
梅雨の特性として重い・怠い・消化器官への影響が出やすいなどがあります。
そして今外出自粛、不要不急の外出はしてはいけない=我慢しなければいけないことから活動気力を失い、動くのが億劫、動けないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このまま梅雨に突入してしまうと益益動けないカラダになってしまうのでは?と心配になります。
安逸過度
人は適度に動くことで気血の流れを助けカラダのバランスを維持しています。休息しすぎることにより気血の流れが滞り、食欲不振(食べたいのか食べたくないのかわからない)、無力感、少し動くだけで疲労感や息切れや動悸、手足に力が入らない、精神不安など
ブラ散歩のススメ
これといった目的を持たず、ブラブラと外の空気や空、土地を感じてみる。カラダを外に馴染ませることから始めてみましょう。家の中の「気」と違うことに最初は疲れを感じるかもしれませんが、徐々にならしていくといいと思います。
衛気不足
人は皮膚を纏うことにより、外界との境界線を設け危険から身を守ってきました。バリア機構です。環境の変化のない状況が続くと気候はもちろん社会に対しても過剰反応を示してしまうこともあるでしょう。
これから外の世界へ、人との関わりの中で過ごす為に少しずつ衛気・バリア機能を高めておくのもおススメです。
簡単に出来るバリア機能アップ
深呼吸
臍下指四本分のところにある丹田までふぅーっと息を吸い込んで3秒溜め、すぅーっとゆっくり吐く。
これで衛気の元になる気を天の気から頂き、呼吸を整えることで衛気を散布する五臓の肺の調子を整えます。
スキンマッサージ
手のひらで手の指先から心臓へ。足の指先から心臓へ向かってさするマッサージ。
これで衛気を丈夫にしてあげます。
発酵食品
発酵食品の粘りは衛気の材料になります。味噌・漬物・納豆など。ヨーグルトは冷たいので消化力がしっかりしていない人(※2)は控える、どーしてもヨーグルト!という人はレンジで少し保温して桃のドライフルーツなどを加えてみてね。
※1中国古代哲学を理論とした中医学に基づいています
※2消化力が弱い
- 食べたいのか食べたくないのかわからない
- 食べるとすぐにお腹がいっぱいになってしまう
- あまり食べたくない
- 軟便・下痢傾向
梅雨が来る前に気血を補充して巡り良いカラダを準備しておきましょう。
2020年4月7日「緊急事態宣言」が発令され、暫くの間予約の受付を停止させて頂いております。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
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