五行と感情「五志」
東洋思想ではあらゆるものを5つに分類していますが、感情面「怒り、喜び、思い、悲しみ・憂い、恐れ・驚き」もそれぞれ五行に対応させています。(五情ではなく七情といいますが)
通常の情緒変化は健康的な反応で喜怒哀楽があって当然。ですが突然の刺激や長期にわたる精神刺激は体に影響し病を引き起こすこともあれば、体の状態により情緒反応を引き起こしやすくなると考えています。
木・怒り・気が上る
「怒」は女+又に心。「女」柔らかいもの、粘り強い、耐え抜く→強くこみ上げる心理
「怒」は五行・木に属し抑圧を嫌う五臓・肝と関連します。
健康的な心身の状態での怒りは自分を鼓舞させる感情でもあるでしょう。単に楽しいからやっていることに比べある程度抑圧されたエネルギーから発せられるものは他者への説得力や感動を与えるものへと生まれ変わります。ストレスゼロでは人の成長には繋がらず、そして気が上らないとやる気に繋がらない。
「いかり」
◆忿(フン)は腹を立てて恨むこと
◆恚(イ)は恨み怒ること
◆慍(ウン)は心の中でむっとする
この辺りまでは自分の中でネチネチしている感じです。この状態の時には適度に発散させる。
「発散させる」は声を出す、歌を歌う、笑うでもいいですし、少し汗をかくことでもいい。また仕事の成果や勉強の成績、スポーツでの記録、作品など形となって現れているかもしれません。これは健康的な肝との付合い方ですね。
柑橘の皮から出る香りやハーブなどの香りは軽く発散を手助けしてくれます。
◆憤(フン)は怒りが吹きでそうになること
◆瞋(シン)は怒って目をむくこと
◆嚇(カク)はかっとして怒鳴ること。
過度な感情刺激は五臓を傷つけ、もはやこのような感情になっている時には五臓・肝はかなり傷つき、カラダに発現する症状も発散程度では納まらない状態になっていることでしょう。
過度な溜め込みは危険です。
五志・感情エネルギーには気の運動が関連しています。
「怒り」気の運動は上に上がるです。興奮しすぎた時には深呼吸をして意識的に落ち着かせる。金剋木の関係です。
木)怒は気が上る
火)喜は気が緩む
土)思は気が結ぶ
金)悲は気が消える
水)恐は気が下がる/驚は気が乱れる
木・恐のエネルギーの方向は外に向かっています。それだけに何かにぶつけるという行為になりがちです。はじめは自分を鼓舞していたものがだんだんとエスカレートして他者を傷つけることになるような光景をみることも少なくありません。
伸びやかに過ごしたい春ですが、今春はいつもと違った日常を過ごされていることでしょう。あれダメこれダメと過度に我慢をする自粛するモードではなく、今ある環境でまたは今の環境だからこそ出来ることに目を向ける時と考えるとなかなか面白くなりそうです。
また今までの日常であった通勤や過度なルールなどの中に無駄を見つけている方もいらっしゃいますし、ある程度のルールの中で過ごすことの方が性に合っていると感じている人もいることでしょう。変化の中には発見がある。自分にとって何が大切か何が必要かを見直す時期なのかもしれません。
今年は七赤金星の年、「金」の年ですものね。
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