古い歴史を持つ東洋医学。表現方法は古典的ですがその中身は現代版にもフィットした生理システムです。
前3回シリーズでは春と五行同属の五臓・肝についてお伝えしてきました。
なんどもひつこく出てきた五臓・肝の重要な役割であるのびのび・スムーズは現代医学に翻訳すると自律神経の調整。内臓、血管などの働きをコントロールして体内の環境を整える働きですね。目でみてここが悪い、とはわからないもので検査などで「特に異常はありませんね」と言われるような症状を多く含みます。
春は職場や学校などの環境変化や低気圧と高気圧が不安定に入れ替わるなどの気象変化に対応する〈自律神経〉交感神経と副交感神経に影響が出やすくなります。
問診時、「自律神経がが弱いです」というお声を頂くことが多々あるのですが、実際に何が?どんなところが?という質問では「よくわからない」とおっしゃるんですよね。
色々な不安要素がたくさんあり、かといって検査で異常がでるわけでもない症状ですと「自律神経が弱い」ということになっているようです。
◆体の機能をコントロールしている
◆バランスを保つ
五臓・肝がのびのび・スムーズを失い、アゲアゲモードで出力過剰だったりダメダメモードで出力が抑えられてしまうと
EX.
- 動悸がしたり脈拍が飛ぶような感じがする
- 止まらない食欲
- 風邪でもないのに咳が出る
- 尿意が強いのに尿量が少ない
- 憂鬱で何をしても楽しくない
- 食欲低下
- アレルギー性鼻炎
- 肩こり腰痛
などなど。ひとつの症状に留まらず一見関連がなさそうな症状がずらりと並んだりします。
治療や食事、日常習慣で時には過剰出力モードを抑えたり、時には抑えられ過ぎたモードをアップして全体のバランスを整え春ののびのび・スムーズに合った出力モードにしていきます。
自分で出来ることは生活リズムを整えること。いやそれが出来れば苦労はないという声も聞こえてきそうですがね。見栄えは立派な家だって土台がしっかりしていないと、ちょっとした衝撃で壊れてしまいますからね。土台大事です。
鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
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