春と五臓の肝〈その2〉

前回までのお話~春と関連する五臓の肝は肝(キモ)の据わった指揮官

冬から春へと季節は変わり、それまでじっと冷え硬くなっていた地が温められ動物たちは目覚め活動モードへと移り変わります。 自然界の一員...

春と関連する五臓・肝の反乱

肝の据わった指揮官である五臓の肝もわいわい外からの刺激(ストレスなど)が過剰になると

「ええ加減にせぇ」と堪忍袋の緒が切れる


五行・木は活動的ではありますが、度が過ぎれば暴走するという性質もあります。
自然現象では風も五行・木に属しますが、そよ風であれば心地よい存在ですが、暴風になることだってあります。そんな性質も持ち合わせています。
体も同様に五臓・肝は「木」は燃えるものという性質から、炎上しやすく、上部に症状が出やすくないります。

  • イライラ・怒り・攻撃
  • 顔が紅い
  • 紅い吹き出物
  • 頭痛
  • 眩暈
  • 耳鳴り
  • 目の充血
  • 鼻血
  • 紅くて痛い口内炎
  • 歯肉炎
  • 過食などなど

熱に傾きやすく喉や口が乾く、冷たいものが飲みたい食べたいと感じるかもしれません。

対処法としてはストレスの除去ですが、相手ありきのことですととても難しい。
このタイプの方は我慢しすぎない、できないことは出来ないと言う、他人を頼るという思考・行動癖もここらで身に着けてみましょう。
なんたって春!青年期ですから、人を頼ってもいいんです。

この時期炎上しやすいタイプは五行・水の季節「冬」に必要なものを消耗しすぎたり補えていなかったりして燃えやすいということもあります。よくよく考えてみるとたいしたことじゃないのにキィーってなってしまったり。季節の養生って大事なんです。

ひとりの時間を持てる人は少しの時間でもいい、休みましょう。余計な情報をあえて収集するのはやめましょう。
炎上は上へ上へ気が上ってしまいますので、ちょっと空いた時間に腹式呼吸や足ふみもいいですよ。

クレソンやパセリなど香りのあるもの、あさりやしみじなど貝類を使ったもの、トマトや豆腐、ピーマンなども助けてくれます。
パスタの小麦は熱を冷ましてくれます。ただし、ガーリックや胡椒は極力使わないように。
ちょっとのスパイスは発散を助けてくれますが、偏り過ぎないように。


鍼灸治療・鍼灸セラピー カーチャ
横浜市中区山下町276-5 ル・グラン元町903
アクセス⇒
JR根岸線石川町駅徒歩5分
みなとみらい線元町・中華街駅徒歩10分
予約⇒

2019年10月1日より施術費改定しております⇒

シェアする

フォローする