気は動く

気ってホントよく働きます。流石宇宙の原動力!

気化作用
温煦作用
推動作用
防衛作用
固摂作用
営養作用

これだけの働きっぷりをこなす気は活動的。
気の動きを気機と言いますが、気機がスムーズな状態がカラダにとってはバランスよく心地よい状態です。
このバランスをとっているのが気の動きである昇、降、入、出の4種。
昇降は気が昇るのと下がることでバランスを保っています。

ほどよく昇れば上部に気が届けられ頭もしっかり、やる気もああります。
ほどよく降りれば、落ち着いていられます。
もしも過ぎてしまえば?
昇り過ぎれば興奮し過ぎて躁状態になってしまいますし、降りすぎると意気消沈して鬱状態になってしまいます。

気の出入については、わかりやすいのが呼吸です。
気がカラダの中に入り(酸素を取り入れ)、出ること(二酸化酸素を排出)でガス交換が行われ生命活動は維持されています。
呼吸の出入のバランスが崩れると?
過呼吸や喘息、咳など呼吸器に問題が生じてしまいます。

その他、臓腑には動く方向がありまして、バランスを崩すことにより行き過ぎたり、反対の動きになったりしてカラダの不調として現れます。
例えば胃は口から入ってきた食物を消化して下へ降ろす動きがありますが、胃の働きがなんらかの障害を受けてしまうと動きが逆になって、上に昇り“おえっ”となってしまいます。
しゃっくりやゲップも同様です。
気はよく動くからあれやこれやとお仕事をこなしてくれるわけですが、運動力があるので上がり過ぎたり下がり過ぎたり、はたまた停滞したり。。。と
五臓に関連する感情がありますが、この感情が五臓に影響を与えすぎても気の動きがバランスを崩してしまいます。

  • 肝―怒
    怒ると気が昇る
  • 心―喜
    喜ぶと気が緩む
  • 脾―思
    思う(悩む)と気が結ぶ
  • 肺―悲
    悲しむと気が消える
  • 腎―恐・驚
    恐れると気が下がる
    驚くと気が乱れる

病気の原因が感情の乱れによることもあります、ここから原因を探るというのも中医学ならではですね。

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