気・血・水を考えよう!
第二弾は「水」にいってみよう。
水、中医学用語では津液(しんえき)といいます。
津液は血液以外の正常な体液成分を総称しています。
津はさらさらして肌などを潤すもの。
液は津よりもねばっとして脳や骨髄、関節にあるもの。
カラダの潤い成分である津液は
- 乾燥を防ぐ・・・肌ぷるるん
- 潤して栄養を与える・・・内臓も潤いが必要ですし、関節などの潤いは不足すると柔軟性を失いますよね。
- 鎮静効果・・・熱や興奮を鎮めてくれます。緊張した時に「水でも飲んで落ち着いて」といいますね。
潤い不足というと、まずお肌の乾燥!をイメージしますが、私たちのカラダの60%を占める水はとっても奥深い働きがあるのです。
津液が不足すると
- 乾燥肌、乾燥して痒みが生じることも
- シワ
- 口や喉の渇き
- 空咳
- 食後のもたれ
- 小水の減少
- 便秘、カサカサ便
- 落ち着かない
- ほっぺが紅いなどなど
健美のためにも潤い不足はもちろん大敵!なのですが、津液の働きを見て分かるように潤いは美肌だけの問題ではないのです。
例えばこれからの季節、気温が高くなります。その時潤いが不足していると外から受けた熱を冷ますだけの汗が出なかったらどうなるでしょう。茹でダコです(;´-`).というか熱中症になってしまいます。
関節部分の潤滑油の不足で炎症を起こし、痛みが生じることがあります。
食後にみぞおちあたりが痛むというか嫌な感じ(と表現する方が多い)、胃がここにあるという存在感。
チーク要らずでいつも頬のあたりがほんのり紅い。
といった「えっ?これも潤い不足?」というような症状もあります。
では、潤い=水の不足ならば水を飲めばいいのでしょうか?
水をたくさん飲めばプルプルお肌や柔軟な関節の動きが得られるでしょうか?
そうとも思えませんよね。。。
ガブガブ飲んでいたら、トイレにばかり通う破目になる、肌がじっとりする、カラダがどんより重くなる、足や顔がむくむくっとむくむ。。。そんなところでしょう。
カラダの成分である潤い=水を生み出すには水を飲むだけではダメなのです。
真夏に大汗かいて、暑い暑い喉乾いたぁーーーと冷たい飲み物をゴクゴク飲んでも飲んでも渇きが癒えない・・・という経験はありませんか?
こういう時は、水をガブガブ飲むよりもトマト一個かじったほうが、きゅうり一本かじった方がずぅーっと渇きが癒えるものです。
潤い不足を感じたら、カラダに必要な潤いを生み出す食物を摂りましょう。
牛乳、ヨーグルト
豆腐、豆乳
オリーブ、なつめ
オクラ、きゅうり、瓜、白きくらげ、ズッキーニ、冬瓜、トマト、ゆうがお、れんこん
梅、かりん、ココナッツ、すもも、梨、びわ、マンゴー、みかん、メロン、桃、ライチ、レモン
ゼラチン
豚肉
などなど・・・・今が旬で出回っている夏野菜や果物は潤いを生み出すものが多いです。
潤い補充してプルプルお肌、円滑な関節運動、リラックス、内臓元気!!
が・・・・・・
実は潤い不足というよりも潤いが必要なところへいきわたっていない(残念)、潤いが使えない水になっている(これまた残念)ということもあります。
水分摂りすぎ、潤い潤いと水補充しすぎだよーc(・ω・。)という方々もいます。
使えないお水になっている・・・・(゚ω゚;)。o○(ぇ!?)
のお話はまた次回。。。。