- 青木先生
- 行き倒れ
- 山名屋浦里
笑う話、しんみりとする話
現代の話、江戸時代の話、違和感なくその状況を舞台上で浮かび上がらせてしまう落語
落語を見聞きしたいと思うお年頃です(^.^)
おなじみ五行色体表にある五志、感情を五つに分けると
木‐肝‐怒
火‐心‐喜
土‐脾‐思
金‐肺‐憂・悲
水‐腎‐恐・驚
感情と五臓への影響を表しています。
喜びは心と関連します。
喜び笑いココロ躍らせると血行がよくなり、心の血を循環させる働きを助けてくれます。
この血液循環がうまくいっていれば臓腑・組織に栄養物質が届けられ、気・血・水、五臓六腑がバランスよく働いてくれます。
心は「君主の官」とカラダの中でもトップの座を担っているというのもうなずけますね。
大笑いするとカラダが温まり汗かいちゃったよ、という経験もあるはず。
火・熱と関連する心
ほんのり温まる程度ならば心の働きを助け、熱し過ぎると血を消耗し、潤いまで失われてしまいますので笑い喜び過ぎにもご用心。
ご来院される方の中には突然の体調変化に気持ちがついていかず、ニコリともしないちょっと能面みたいな、という方もいらっしゃいます。
治療にあたりながらニコリと顔の表情が和らぐのを待ちます。
大笑いするような話題ではなく、ちょっとした会話の中でニコリと笑顔が出れば、気・血・水の流れがよくなりだいぶ回復しているともみれます。
家族に「最近笑うようになったね」と言われて、その時はじめて笑っていなかった自分に気づいたという方もいらっしゃいます。
内面は外面に現れるというのはこういうことなのでしょう。
笑いは現代医学のデータでも健康をもたらすという結果が出ているようです。
糖尿病患者の方に食後に講義を聞いた後と漫才を聞いた後に血糖を測定したところ、漫才を聞いた後の方が血糖値の上昇が抑えられていた。
笑った後は、感染予防やNK細胞の活性化などに関わる遺伝子群の発現が高まったなどなど
「笑いと治癒力」 ノーマン・カズンズ著
笑いによって自身の難病を克服したジャーナリストが自然治癒力の可能性を追求
日々表情も変えずにPCと睨めっこしているようでしたら、あえて笑いの場に足を運んでみるのもいいですね。
インフルエンザの予防接種を受けるよりも、免疫力の向上!予防効果は高いかもしれません(笑)
今回の落語「行き倒れ」をお話される前、落語をしている最中に突然お客様が失神され(こんなことが起るのね)観客の中にいたお医者様が救急措置をとられ一命を取り留めた、「笑いで人の命は救えないけど医者は命を救える、かっこえーなー」とおしゃっていたけれど、笑いは五臓の心を助け、鶴瓶さんはじめ落語も人を救っているのではないかと思います(*^_^*)
喜、怒、思、憂・悲、恐・驚
過度に偏った感情は他人をも自分をも傷つけますが、無感情というのは心を傷めているということでもあります。
笑顔ある日常をお過ごしください(*^_^*)
ココロはコゴル(凝る)と同系の語。
凝るとは魚や肉を煮た時に煮汁が冷えるとプルプルとした煮凝りが出来るあれ。
この煮凝りを見てカラダの中でプルプルと震える心臓をココロと呼んだというが、いつプルプル震えているのを観察したのだろうか?疑問だ。。。