前回、「腎と耳」に続いて、耳の不調について補足。。。
【突発性難聴】
ある日突然片方の耳が聞こえずらくなる疾患
とあります。ある日突然起こるので「突発性」ですが、それまでに耳鳴りがあったりぼわんとした感じで詰まるような感じがあったなど前駆症状がみられている例もあります。
耳鳴りや眩暈を伴うことも少なくありません。
年を取ると多少耳が遠くなったりするものです。勿論しゃっきりとよく聞こえている方もたくさんいらっしゃいますがね。
まだ30代、40代でなぜ耳が聞こえなくなるのだろうか?
耳の細胞にウィルスなり、細菌なりが発見されればなるほどそれが原因か?と納得もするのですがそういう事でもない。
原因のひとつにストレスがあげられています。
ストレスって怖い・・・
ではなぜストレスで耳が聞こえなくなったり、閉塞感が生じたりするのでしょうかね。
ストレスは目に見えないものですが、この目に見えないものを捉えるのが中医学
ストレスをひとつの物質として考えてみます。
少しの量でしたらばそれに対抗することも可能でしょう。ですが塵も積もれば山となるでストレスが日々積み重なっていくとカラダの流れを阻むようになります。川にごみを不法投棄していくと川の流れが塞き止められてしまうように。
耳は五窮のひとつでしたが、窮=穴の部分は外の世界と繋がって情報を取り入れている部分ですからその穴までの通り道が塞がってしまっては情報が入ってこなくなってしまいます。耳でしたら聞こえに問題が出てきます。
ストレスと密接な関係になるのが五臓の肝
肝は疏泄といってカラダの流れをスムーズにする役割がありますが、これがストレスによって阻まれてしまった場合にも耳の閉塞感などが生じることがあります。
手足の先の方だけ冷たいなどの症状がある人は要注意です。
日常生活の中ではシャワーではなく入浴、適度なウォーキングなどでカラダの巡りを改善してあげるとこともよいでしょう。
五臓の肝と腎の密接な関係
肝の血は腎の精を補い、腎の精は肝の血を補ってお互い持ちつもたれつの関係性を築いています。
ですが、昨今の生活の中では肝の血を消耗する出来事がいっぱい。
PC、スマホなどによる目の酷使、ストレスやら不養生により肝の血は知らぬうちに消耗しています。
すると耳を養う腎の精を助けることが出来なくなり、耳の不調が生じるに至る。
日ごろからドライアイを感じている、夜になっても寝付けない、イライラする、怒りっぽい、落ち着かない、月経不順、月経量が少ないなどなど肝血と関わる問題がある方は要注意です。
日常生活では目の酷使を控える。仕事でPCが多い場合はスマホに費やす時間を減らすなどの工夫。
血を増やす食材を摂れているか?仕事で疲れているのに健康美容の為と無理をしてカラダを鍛えてたりしていないか?
血不足の方は意外と頑張り屋さんが多い、というか血が少ないがために精神が落ち着かず何かしていないといられないというか。。。
仕事もがっつりこなし、プライベートもがっつり充実させているタイプの方、なんで突然耳が?という思いになられることだと思います。
ですがカラダは機械のように24時間稼働することは出来ません。休息をとるように創られていますので、罪悪感なく休息をとるようにしてほしいと思いますよ。。。ホントにね。。。
他にもストレスによる耳の不調を招くまでの話はありますが、今回はこの辺で。。。
ストレスはある程度受けて当たり前なんですよ。ストレスのない社会なんて社会ではないというかね。
個人の耐久性と加重のバランスですかね。
耐久性も経験することで強くなるとも思うのでなんでもかんでもは途中で投げ出さないのも大切かと思います。
自分が苦手なこととうしてもやりたくない、譲れないものを区別しておくといいかな。
あとはストレスをリセットする方法を持っているか否かですかね。