運はてめえの手で掴め

カランコロン♪暖かくなると足元で心地よい音を鳴らす下駄を愛用しています。
が今日はちと寒かった。

「なぜ鍼灸師になったのですか?」
と質問されることは多々ありますが、この質問とても苦手
何かを始める、それも20代の新社会人でもない三十路の女が何かを始めるにはそれなりに大きな志がある、なければならぬという気もするのですが、未だになんでなったんだろう~( ̄ー ̄?)…..??と思うことがあるくらいですから。
物事は
WHY なぜやりたいと思ったの?
WHAT それで何をしたいの?
HOW どうやって実現するの?

で進行し、そしてそれに共感してくれる人が自分を応援してくれる。
ですがね~わたくしWHYは明確ではないのです。なんでやろ?
閃いたらから。というのが本心。
明確なWHYはないままに今に至り、坦々と坦々と自分の閃きを信じてやろうと決めたことだからと歩いてきた結果、人間の底力をみたというかもっと底力引き出したいじゃない(o ̄∀ ̄)ノと思うようになっている。
なので今は自分の人生を楽しんでいる人、楽しみたい人、好きなことを続ける為に大切なものを守る為にカラダは資本だからそのカラダをサポートするのが私の役割
↑なのでこれがWHAT
そして私が閃いた鍼灸という道具とそれに伴い学んでいる中医学を使ってということになるのでこれがHOWということになる。
人を呻らせるほどのWHYはないけれど、現実は成り立っている。

こんなことを考えたのも先日苦手な「なぜ鍼灸師になったのですか?」という質問を頂いた。
その方は自分が体調を崩し、あちこち病院も行ったのだけれど治らなかった症状があるセラピストに出会って治った。ならば自分もそのセラピーを人に提供していきたいと考えているそうだ。
すごいぞ!WHYがしっかりしている。
で、あれこれお話していたのですがWHYはしっかりしているけれどその後、WHATが定まらない様子。
あれもやらないとこれもやらないとでも時間もないし、体力も続かないし、いや~無理かなぁ~
想いは強いがそれを続ける意志がまだついていけてないのかしら?
と・・・色々聞いていくと今までこれと思って始めたことが続いたことがないのですぅーという。
ありゃ。。。
何がやりたいの?それならこういうことを勉強してみれば。
どういうセラピーにしたいの?ならこういうのはどう?
体力が続かないの?それはこうだからじゃない?こうしてみれば?
リピートされない?それはこうこうこうじゃない?
と散々話した結果・・・・・・・・・

何をしても続かない。
WHY、どうしてやりたいと思ったのか?強い想いはあるけれど肝心なところが抜けている。
プロになりたければ、継続は力なり。今日思いついて明日にはお金を頂戴できるプロになれるなんてものはないでしょ。
それも個人で仕事=お金を直接頂戴することをしたいなら地味地味地味に継続することが必要なんじゃないかしら?
まずはプロではなく、アマチュア、趣味として続けてみることですね。ハイハイ終わり。

私のように独立して好きなことを見つけて仕事にしていて羨ましい~と思われるようですが、好きか嫌いか?と問われれば好きです。
でも嫌なことだって納得いかないことだってたーくさんあります。
でもそこに焦点を合わせれば先に進めないので今自分がしていることで好きだと思えること、プラスになることを考えていくことの方が幸福度は高い。

今回私に質問を投げかけた方の隣で「ともみさんはサーフィンの為に仕事しているの?」と聞いてきた方がいました。(なぜここで?)
「いや~仕事あってのサーフィンだし、サーフィンあっての仕事ですかね、どちらもあって成り立つものです」とお答えしましたが(なんか軽い席だったのに深い話になってもうた)“心の中ではそんな半端な気持ちで仕事してないぜぃ”と思った。
これが真実。

仕事でも趣味でもWHY、動機はなんであれ、閃きに過ぎなくてもそこから何がしたいか?どう継続するか?
それが人生 CEST’LA VIE
サーフィンだってなんで好きなのか?なぜ続けるのか?と聞かれたら「閃きかな」
やってみなければわからない。と自分の語彙の乏しさは置いといてっと。

夕日

「おい、なめるなよ。五十二年の懲役はダテじゃねえぞ。俺ァその間、塀の向こうでいろんな人間に出会ってきた。いいか、てめえの人生てのは、てめで変えようとしなけりゃかわるもんじゃねえ。お天道様が下さる幸せなんざ、どこにもありゃしねえんだ。運はてめえの手で掴め」
『プリズンホテル4春』 浅田次郎著

深くぐっときた一節でござんす。

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